子供のこと

子供の幸せを願いすぎると家族みんなが辛くなるかもしれない話

我が家の子供たちは、発達障害の傾向があります。
長男はADHD(不注意型)グレー、次男は(多動型)診断、三男は理解力が低く、言葉の発達が遅いです。

当初、我が家(特に私)では「障害があったって、楽しい人生を過ごせればいい」「勉強ができなくたって、楽しく学校に通えればいい」と考えていました。
そのために、忘れ物をしないように細かくチェックしたり、宿題のスケジュールを母が立ててやらせたり、忘れ物をしたら困らないように学校に届けたり、代わりに学校の用意をしたり、少し過保護な子育てをしていました。

するとどうでしょう。許可を得ないと行動ができない子になってしまいました。

親が子供の成長するチャンスを奪っていた

親が思う幸せを子供に強いて、正しいと判断する価値観を子供に押し付ける。その価値観からはみ出した行動をすると叱る。
そんなことを繰り返して、子供が自分の意思をもって考え行動する機会や失敗するチャンスを奪っていたのです。
我が家の子供たちの行動の構図はこうです。

子供自身が正しいと思って行動しても、親の価値観とずれた行動だと叱られる

叱られたくないから、自分で判断した行動ができなくなる

親に聞かないと判断ができなくなる

親は自分でそのように仕向けたのに、自分で判断ができない子供たちにヤキモキ。。
とっても悪循環に陥ってしまいました。

過度な過保護、過干渉は自己肯定感を下げる

子供のことを大切に思うが故の心配。子供に失敗してほしくない。悲しい思いや恥ずかしい思いをさせたくない。とってもわかります。私もそうです。
でもその心配って、「子供のため」じゃなくて「自分のため」なんですよね・・

親自身が心配だからと子供に過度な干渉をすることは、
「あなたはパパやママが手伝ってあげないと何もできない子」という見えない否定的なメッセージを子供に送っているのです。
このメッセージを受け取った子は結果「自分は何もできない子なんだ…」と無意識に自己肯定感が下がってしまうのです。

そして我が家の過干渉は、思春期の長男に顕著に表れることとなりました。

長男が不登校になった

中学生になり、思春期にはいると、扱いづらいな・・・と思うことが多くなりました。
まったくいう事を聞かない、できないことは全部親のせい、朝起きれない。(ADHDの不注意の傾向があり)忘れ物も多く、部屋も散らかり放題、テスト前の課題も計画的にできない。いろいろな問題が表面化。
これに対して私たち親は、

いう事を聞かない、人のせい → 叱ってコントロールする
忘れ物が多い、計画的にできない → 親が準備、計画を立ててあげる
片付けができない → 口うるさく指示する

という事をしていました。
特に朝まったく起きれず、だらだらしている。そんな姿に何度𠮟りつけたか。
そのうちに、無理やり行かせるように怒鳴りつけるようになりました。
学校を休むなんてありえない。学校は行かなくてはいけないところだし、遅刻なんて言語道断。そう思っていたからなおさら厳しさはエスカレートしてしまいました。

「学校に行かない」と言い出した日

そんな生活が続いたある日、長男が「学校に行かない」と言い出しました。
その言葉に対しても「ふざけるな!」と厳しく叱責して行かせようとしましたが、かたくなに動かない。とても腹が立ちましたが、その日は仕方なく休ませることにしました。

その後も、朝起きれず、親が怒鳴り散らし、長男が登校拒否という流れが何度か続き、親の不安はどんどん大きくなってきました。
学校でいじめられてるんじゃないか。友達が一人もいなくて寂しい思いをしてるんじゃないか。いろいろと妄想が膨らんで担任の先生にも相談したり本人に聞いたりしましたが、これという理由が見つかりません。

どうしていいのか、どうしてあげるのがいいのかわからないままインターネットでいろいろ検索をしたところ見つけたのが「野口嘉則さん」という心理カウンセラーのTickTockでした。

心理カウンセラーの野口嘉則さんとの出会い

はじめは「変わりたいのに変われないのはなぜか?」という動画がきっかけでした。何か変われるヒントがわかるかも。と藁にも縋る想いで投稿されている動画をたくさん見ました。

そこで不登校の子供に向けた投稿や自己肯定感を高める話など、私が必要としている情報がたくさんあって、涙があふれてきました。何か一筋の光のようなものが見えた感じがしたのです。

野口先生はVoicyという音声コンテンツで毎朝、自己肯定感や人間関係を楽しめるためのお話を配信されています。過去のものをすべて聴き、平日の配信も毎朝聞くようにしました。

そこで学んだのが、不登校の多くは「わからないけど行きたくない」という明確な理由がないことが多い という事でした。

これをきっかけに、今までの価値観を見直すことにしました。

野口先生のコンテンツ
ブログ:http://coaching.livedoor.biz
Voicy:https://voicy.jp/channel/2178
Instagram:https://www.instagram.com/noguchiyoshinori_official
LINE公式アカウント:「野口嘉則」で検索

長男の気持ちを尊重しよう

今まで、力づくで言う事を聞かせようとしてたことを深く反省し、長男の意見を尊重することに。

学校に行きたくないなら行かなくていい
朝起きれないならゆっくり起きればいい

今まで締め付けられてきた分、長男を尊重し自由を認めてあげようとうるさく言うのをやめようと夫婦で約束しました。

我が家はまだまだ発展途上

尊重しようと決めたものの、本当にこれでいいのか?ここまで許していいのか?自問自答の日々は今も続いています。
部活のユニフォーム買ったのに全然行ってないとか、ゲームの時間が多く勉強時間が少ないとか、Youtubeばかり見ているとか、どこまで許容するべきなのか答えが見つかっていません。
ただ、変わったこともありました。長男が少しずつ自分の意見を発信するようになりました。以前は質問に対する答えが出るまで何分も何分もかかることが多く、どうしてなんだろう。と疑問に思っていたのですが、もしかしたら自分の意見に自信がなく、発言することをためらっていたのではないかなと思いました。
長い間親に押さえつけられてきたからすぐに変わるとは思いませんが、長い目で本来ののこの子の幸せを見守っていきたいと思います。

親の思う幸せと子供の思う幸せって、違うんですね。

ABOUT ME
こずみママ
自己肯定感低めな一家の母。子供3人。40代。長男は不登校気味で勉強嫌い。毎日大変です(泣)。常に自分や家族、環境など変えたいとモヤモヤ。最近心理学に興味を持ち、心理カウンセラーの野口嘉則先生のコンテンツで少しずつ勉強し試行錯誤しています。